嫌われる勇気⑤人生は他者との競争ではない
健全な劣等感とは他者との比較から生まれるものではなく
理想の自分との比較から生まれるもの
今の自分よりも前に進もうとしているからこそ価値がある
対人関係の軸に「競争」があると
人は対人関係の悩みから逃れられず
不幸から逃れることができない
自分の顔を気にしているのは自分だけ
他者の幸福を自分の負けであるかのように
とらえるから祝福できない
もしも他者から挑発的な態度をとられたら
その人の隠し持つ「目的」を考える
相手は「権力争い」を挑んできている
それは勝つことによって自分のちからを証明したいから
権力争いを挑まれたときは絶対に乗ってはいけない
たとえその争いに勝ったとしても「復習」という報復行動をされる
人は対人関係の中で
「私は正しいのだ」と
確信した瞬間、すでに権力争いに足を踏み入れている
自分が正しいを思うのであれば
他者がどのような意見であれ関係なく
そこで完結している
誤りを認めること
謝罪の言葉を述べること
権力争いから降りること
これらはいずれも負けではない
優越性の追求は他者との競争によっておこなうことではない
理想の自分との比較から生まれる