カーネギー 人を動かす ㉓遠回しに注意を与える
カーネギー 人を動かす
人を変える9原則
2、遠回しに注意を与える
悪いとわかっていても
直接指摘されると
素直に応じたくなくなるのが
人間の心理だ
たとえば
禁煙である場所で
たばこを吸っている
従業員がいるとする
悪いのはもちろん
その人達だ
あなたはその人達の上司
それを見かけて
「お前たちこの禁煙と
書かれているのがみえないのか」
そう怒鳴り散らすだろうか
その従業員はその場は
引き下がるだろうが
遺恨は残るだろう
彼らも悪いことをしているのは
重々承知している
あえてそれには一言も触れずに
一人ひとりにタバコを与えて
「さぁ外で吸ってきなさい」
心づくしのたばこまで与えて
顔を立ててやったのだから
彼らが心服するのは当然である
人を褒めておいて
次に「しかし」という言葉で
批判的な事を言う人がいる
子供でもしかしと言われれば
最初に褒められたのは本心なのかと
疑ってしまうだろう
その「しかし」を
「そして」に変えるだけで
すぐに成功に転じることができる
褒め言葉のあとに
批判が続かないので
素直に相手は聞き受けるだろう
遠回しに注意を与えることは
直接批判されることに
強く反発する神経質な人たちに
驚くほど効果がある
庭の工事をしてくれている
職人達がいつも仕事終わりに
後片付けを雑にして帰っていた
そんなときどうするのか
直接文句を言うのではなく
職人達が帰った後
自分たちで後片付けをする
そして翌朝食に立ちが来たら
こう伝えればいい
あなた達の後片付けがとても良くて
きれいにしてくれたおかげて
お隣さんから苦情もでなかったよ
ありがとう
職人たちは
素直に聞き受け
その日から後片付けを
しっかりとやるようになるだろう
人を変える９原則
遠回しに注意を与える
