カーネギー 人を動かす ①盗人にも五分の理を認める
カーネギー 人を動かす
凶悪殺人犯でも
暗黒街の王者でも
自分が悪いと思っていない
自分が正しいと思いこんでいる
故に間違ったことをしてそれを批判しても
相手は自分を正当化し、
自尊心を傷つけられた相手は
反抗心を起こすことになる
動物の訓練の場合
良いことをして褒美をあげるのと
間違ったときに罰を与えるのを比較すると
前者のほうがはるかによく物を覚え、
訓練の効果が上がる
リンカーン
巧みに人の心を捉えていた
方法は
人を馬鹿にしない
人をあざけない
人を非難しない
「人を裁くな、裁きを受けるのが嫌なら」
リンカーン
ルーズヴェルトは
大統領在任中になにか難局に出くわすと
壁に掛かるリンカーンの肖像をみて
リンカーンならこの問題をどう処理するだろうと考えた
孔子は
自分の玄関が汚れているのに
隣家の屋根の雪に難癖をつけるな
といった
他人の欠点を直してやろうという気持ちはたしかに立派だが
まず自分の欠点を直す必要がある
人を批判したり小言をいったりすることはどんなバカものでもできる
理解と寛容はすぐれた品性と克己心（こっきしん）をそなえた人にして
初めて持ちうる徳である
人を非難するかわりに相手を理解するように努めよう
どういうわけで相手はそんなことをしようと思ったのか
よく考えてみよう
そのほうがよほど得策であり面白くもある
そうすれば同情、寛容、好意もおのずと生まれてくる
すべてを知れば、全てを許すことになる
「神様さえ、人を裁くにはその人の死後までお待ちになる」
英国の文学者：ドクター・ジョンソン
まして私達がそれまで待てないはずはない
